Yさんについて想うこと

 Yさんが、酒気帯び運転で現行犯逮捕されたと報道されています。

 真実かは知りませんが、Yさんは「双極性障害」であるという報道もあります。私個人の印象ですが、双極性障害だと思います。「躁状態のある双極性障害」…やっかいなタイプです。

 私自身双極性障害患者ですが、私は鬱症状がメインで、躁状態がないか軽躁のタイプです。私は、双極性障害当事者としてちょっとしたボランティア活動をしているんですが、私のようなタイプだと、コントロールしやすい印象があります。逆に、躁状態のあるタイプはコントロールが難しいです。

 今ちょうどフジテレビの夕方のニュースを観ていたんですが、「躁鬱病」のワードが出てきたのに、アルコール依存の方に話が流れていました。「一流のテレビ局でもその程度ですか。もっと勉強して下さい」と思いました。加藤綾子さんが司会でパックンがコメンテーターの番組でした。パックンも、あの程度のコメントしかできないなら、本業に専念して欲しいです。有害なコメントです。テレビの影響力、考えて欲しいです。

 各個人で、脳のタイプは様々で、個体差があります。依存症になりやすいか否かも、脳のタイプで違います。私は調剤薬局薬剤師として働いていますが、最近騒がれているベンゾジアゼピン系の医療用医薬品ですら、依存症になりやすいか否か、全然違います。同じ年齢・同じ性別でも、パッとやめられる人も居ますし、他の薬に移行してもどうしても戻ってしまう人も居ます。人それぞれです。

 双極性障害で躁状態がある人は、依存症になりやすい傾向がある印象があります。アルコール、パチンコ等ギャンブル、です。一般人だとなかなか違法薬物との接点がないので薬物依存にはいかないようですが、躁状態のある双極性障害当事者が一度でも違法薬物を使ってしまったらかなり依存症を克服するのが難しいと思います。

 しかし、芸能界を退いている一般人を実名報道するって、どういうことでしょうか。私からすると、「双極性障害の躁状態で社会的生命を失いリハビリをしている同じ病気の仲間」です。社会復帰しようとしている一般人に対して、一流のテレビ局があの報道ですか…残念でなりません。

 私としては、ジャニーズ事務所か城島茂さんか元TOKIOのメンバー誰でも良いので、彼が双極性障害当事者であり社会復帰しようと頑張って生きていることを、メディアに対して言って欲しいです。特に躁状態のある双極性障害は色々と難しいです。当事者自身だけでは、どう頑張っても難しいことがあります。

 一度、躁状態で失敗した双極性障害当事者は、それを悔いて自死する可能性もあります。自死したいのを必死に我慢して生きている人間は、たくさん居ます。あのような報道は、殺人行為と同類です。

 Yさんには申し訳ないけれど、それなりの有名人が病名を公表して事実を語ることは、かなりの社会的影響があります。今はまだ難しいと思いますが、それなりに落ち着いたら、そういう活動もして欲しいなと思います。

 マライア・キャリーさんは、自信が双極性障害であることを公表して、歌手活動をされています。2018年の日本武道館公演、私、行きました。「同じ病名の人が頑張っている姿を見たい」と思ったからです。キラキラしていて素敵でした。もちろん、歌も上手でした。色々と乗り越えたであろうことを想像し、彼女の得意分野での活躍を目にするのは、言葉では現せない何とも言えない感動があります。「私も頑張ろう」と、勇気をもらえます。

 ゴッホも双極性障害当事者と言われています。ゴッホ展にも行き、ゴッホのバラの絵のレプリカを買って、飾っています。時代も国籍も性別も違うけれど、やはり勇気をもらえます。「医療が進んだ今を生きているので、あなたのように自死しないように頑張るよ」と思って絵を眺めることも多いです。

 Yさんが社会復帰することは、多くの人に勇気や希望を与えると思います。彼の社会復帰をあたたかくサポートする社会であって欲しいです。

Photo by Arvind shakya on Pexels.com
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投稿者: ハナ

40代双極性障害当事者女性です。冬季うつ体質です。調剤薬局薬剤師として正社員で働いています。よろしくお願いします。

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