「声かけ」だけでいい

 最近涼しいので、「徒歩⇔電車⇔バス⇔徒歩」通勤にしています。今朝、電車を降りた駅で、若いスーツの女性が駅員さんに何かを聞いている姿を見かけました。「就活かな」と微笑ましく思い、私はバス停へ行って、バスを待っていました。すると、先程見かけた女性が、バス停の表示とにらめっこしたり自分のスマホを見たりしていました。私は本を読みつつ様子をうかがっていたんですが、どうも不安そうにしています。田舎のバスなので、わかりにくいんです。バス会社の窓口もあるんですが、その時間は開いていないんです。

 「どこまで行かれるんですか?」と、聞いてみました。その女性は私にスマホを見せて「この○○学園に行きたいんです。○○で乗り換えるみたいなんですけど」と答えました。「私いつもこのバス乗るんですけど、○○行きってなってるので大丈夫だと思うけど…。○○で降りるんですね…。私は○○で降りるからその先はわからないんですけど」と、バスの案内表示の場所に誘導して「あの線を通るはずだけど、○○は表示されてないですね…」と。途中のバス停は省略されてしまっているんです。ネットでバス会社のHPから路線地図見れるんですが、その時間帯にどこを走るかまではわからないので検索してもなぁと思っていると「バスが来たら運転手さんに聞いてみます。ありがとうございます」と、女性。「それがいいですね」と答えて、私はまた読書再開して、バスを待っていました。

 バスが到着して、先頭で待っていた私はバスに乗り込み、その女性が運転手さんにスマホを見せつつ聞いて着席する姿を見守り、いつものように過ごしていました。私が降りる駅になり、その女性の横を通り過ぎようとすると、その女性が「先程はありがとうございました。すっごく助かりました」と。へ?私何の役にも立ってませんがと思いつつも「そんなそんな。失礼しまーす」とにっこりしておきました。

 想定外に感謝され、「今の若い子は良い子が多いな」と微笑ましく思って、職場に向かって歩きました。なんであんなに感謝したのかなと自然と考え、「不安を共有したから」かなと思いました。その女性と会話をしている時に「わかりにくいですよね〜」「私も最初来た時全然わからなくて、めっちゃ不安でした」「本数も少ないから、プレッシャーですよね〜」とか私が言ったんです。私は、私がはじめてそのバス停に来たときのことを思い出して「不安だろうな」「就活だったら遅刻できないし、すごい緊張してるよね」と想像して会話をしていました。それが良かったのかなと思いました。私が逆の立場だったらと思うと、確実な解決策がわからなくても声をかけてもらえただけで嬉しいかもなと思いました。40代女性だと害なさそうですし、孤立無援じゃ不安です。

 悩みは人それぞれで、その人の悩みは他人が解決できないことの方が多いと思います。それでも、声をかけるだけ、共感するだけ、でも、きっと違うんだろうなと思いました。

 私は自分が双極性障害だからか、薬剤師で職業的に訓練されているからか、わりと色々気づいてしまう方です。気づきたくないことまで気づいてしまうので、たまにそんな自分が面倒臭いですが、良いことも多いです。性格的に、気づいたのに何もしないことは苦痛です。

 これからも、相手に配慮しつつ、声かけくらいはしようかなと思いました。

近所の公民館のお花
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投稿者: ハナ

40代双極性障害当事者女性です。冬季うつ体質です。調剤薬局薬剤師として正社員で働いています。よろしくお願いします。

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