「絲的ココロエーーー「気の持ちよう」では治せない」

 「絲的ココロエーーー「気の持ちよう」では治せない」(詳細は→こちら)、本日読み終えました。最近涼しくなって、電車通勤にしたので、待ち時間や電車内の時間を自由に使うことができるようになりました。スマホいじったり寝たり読書したり物思いに耽ったりしています。

 作者の絲山秋子さんの存在を知ったのは、2017年3月に行われた「第3回世界双極性障害デーフォーラム」でした。絲山さんが、双極性障害当事者として講演されました。私は絲山さんの存在自体知らなかったので、芥川賞作家であることも知らず…という状態で講演を聞かせて頂きました。双極性障害と向き合って長く、最近定期薬を服用しなくて良くなったとのことで、まだ自分が双極性障害とわかって日が浅い私にはとても勉強になりました。私は2016年2月に自殺未遂して入院、4月に躁転して双極性障害とわかり、5月に時短勤務で復職、その後体調が安定しNPO法人ノーチラス会に入会、という感じでした。世界双極性障害デーフォーラムに参加したのも絲山さんの講演の会がはじめてでした。双極性障害2年生で参加したことになります。今でも印象に残っているのは、「脳に色々な部署があって、代わり番こに休ませるようにしている」というような表現をされていて、とても納得したことです。

 それから絲山さんに興味を持ち、「こころの科学」(詳細は→こちら)で連載をされている間、本屋に立ち読み(本屋さん、ごめんなさい)に行っていました。いつか書籍化されるだろうなと待っていました。先日ふと思い出して検索したところ、出版されていて、Amazonで購入しました。読み返すことがあるだろうなと思ったので電子書籍ではなく紙媒体にしました。数日かけて通勤中に読みました。読んでる途中で、朝日カルチャーの加藤忠史先生の講座を観ることになり、講座の中でこの本が紹介されていたので驚きました。考えてみると当然なんですけど、ちょうど読んでいたので「今読んでます!」と、心が動きました。

 「絲的ココロエーーー「気の持ちよう」では治せない」は、かなりお勧めです。特に、当事者に読んで頂きたいです。さすが芥川賞作家という感じで、表現が独特に感じるんですがわかりやすいです。薬の飲んだ感じの表現は、クスッと笑ってしまいましたが、確かにわかりやすい表現でした。絲山さんは発達障害の可能性があるようで「定型発達者の書いた「発達障害の解説」は、さっぱり頭に入ってこないのである」と表現されていました。私はおそらく定型発達者に分類されると思う(グレーゾーンだとは思いますがどちらかと言えば定型発達者かな、程度)んですが、絲山さんとの共通点は双極性障害当事者女性であることです。そのせいか、この本の内容はスッと頭に入ってきました。

 たまに、精神科医の書いた双極性障害についての記載が腑に落ちないことがあります。精神科医は自身は症状を感じたことがない人が多いです。やはり、症状を体感したかしないかで微妙に変わってくることがあるように思います。そのうち読書感想文を書きますが、NPO法人ノーチラス会理事長が「ノーチラスな人びと」(詳細は→こちら)で「精神科医と当事者の「わかります」には、愛想笑いと赤ん坊の笑顔くらいの本質的な違いがある」と書いています。双極性障害当事者の私には、当事者の絲山さんの文章が本質的に理解できるんでしょう。

 ちなみに「ノーチラスな人びと」こそ、双極性障害当事者への愛が詰まった本、という気がしています。NPO法人ノーチラス会(HPは→こちら)は双極性障害に特化したNPO法人で、私も会員でお世話になっています。少しピア活動もさせてもらっていますが、調子が悪い時は快く休ませてもらっています。これぞ合理的配慮という感じで、さすがよくわかってらっしゃると、安心して甘えさせてもらっています。社会全体が、ノーチラス会のように当事者に合理的配慮をしてくれたら、当事者がもっと就労等で活躍できるのになと思います。ノーチラス会については、また別のブログで紹介します。

 「絲的ココロエーーー「気の持ちよう」では治せない」、お勧めです。

我が家の玄関のお花
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投稿者: ハナ

40代双極性障害当事者女性です。冬季うつ体質です。調剤薬局薬剤師として正社員で働いています。よろしくお願いします。

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