サポートを受けることは恥なのか?

 私は、少しだけですが、双極性障害のピア活動をしています。サポートを受けることを恥と感じている当事者の方とお話する機会があります。サポートを受けることは、恥なんでしょうか。

 私は、自分が自殺未遂して救急車で総合病院に運ばれ、そのまま入院し、精神科単科病院閉鎖病棟に転院、その後開放病棟に転棟し、退院して自宅療養し、社会復帰しました。私は、救急車も使いました。入院費用の医療費7割は保険に支払ってもらいました、限度額認定証も使いました。高額療養制度も自動的に使われたようで、返還された医療費もありました。休職中は傷病手当ももらいました。希死念慮があって危ないからと、特別に善意でやってもらったことも多いです。それらは、全てサポートです。

 今は、助けてもらった「恩返し」として、金銭面に関しては納税してお返ししようと、しんどい時もありますが正社員薬局薬剤師として働き続けています。正社員の方が給料が良いので、納税額も多くなります。できるだけ多く返したいし、困っている人が居ることは身をもって知っていますし、サポート費用は多くて困ることはないので、できるだけ正社員薬剤師で頑張ろうと思っています。私は、一時的にサポートを受けましたが、それを恥とは思っていません。

 家族に迷惑かけたくないと言う当事者の方も居ますが、迷惑かけるかけないは、お互い様です。迷惑かけられたこともあるはずです。迷惑をかけたなら、あとでその分お役に立てば良いことです。生きていれば、何らかの困難には遭います。自分だけの力で解決できない時に、周りの人間を頼ることは、悪いことなんでしょうか?私は頼られたら嬉しいので、ピア活動もしています。

 私は双極性障害の鬱症状が出ている時は、視野が狭くなって、悪いことしか考えられません。鬱症状が出ていない時は鼻で笑ってしまうことも、鬱症状が出ている時は真剣に悩んでしまいます。そういう病気なのである程度仕方ないですが、「サポートが必要な時にサポートを受けることは恥ではない」と、私は思い、申し訳ないなと思いつつもサポートを受けさせて頂きました。おかげで復職し、元の正社員薬局薬剤師に戻り、週5で通勤しています。サポートを受けて立ち直れたのなら、サポートする側に回れば良いことです。私は少しでもサポートする側に居たいなと思って、ピア活動を続けています。

 一般的には、自殺未遂したこと、精神科閉鎖病棟に入院したこと、休職していたこと、は、「恥」なことなのかもしれません。でも、そういう事実があっても、今復職して双極性障害にそこまで振り回されず生活しているので、それで良いんじゃないの、と私は思っています。何もなくて正社員で働いていることは普通のことかもしれませんが、自殺未遂して休職して復職して正社員で働いている、となると、働いていることの価値が出てきます。闇が深いほど、光も輝かしいです。

 双極性障害は、個人差はあれど、どうしても人生に闇を作ってしまうと思います。それでも、サポートを受けて立ち直ったのなら、闇が深い分その人の人生は輝かしくなります。ある意味、そっちの方が綺麗じゃないですか?一色で濃淡なく塗りつぶした紙も綺麗ですが、色々な色で濃淡もあって紙の形も独特でさらにくしゃくしゃになったものを広げた方が、芸術的で心に響くと思います。

 「必要な時にサポートを受けることは恥ではない」、私はそう思います。

Photo by Josh Sorenson on Pexels.com

 上記は、私の好きな「レンブラント光線」。「天使の梯子」とも言うそうです。雲の切れ目からの光、美しいです。

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投稿者: ハナ

40代双極性障害当事者女性です。冬季うつ体質です。調剤薬局薬剤師として正社員で働いています。よろしくお願いします。

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