双極研究者の皆さん、ありがとうございます

 「20周年記念オンラインライブシンポジウム」観ました。シンポジウムの詳細は→こちら

 こんなに多くの方が、双極性障害の研究に携わってくださってるんだなと驚きました。講演者の1人の加藤忠史先生のお話からは、今までの御苦労もうかがえ、頭の下がる想いでした。東大で安定した地位に居たのに、理研の公募の応募して、その後ストレスフルな研究生活…ホントありがとうございます。当事者の1人として、嬉しいです。

 私は、国公立大学の薬学部に進学し、大学院に進みました。当時、創薬に興味があって、有機化学の研究室で研究していた経験があります。現在の薬学部は、医療色が濃いと思いますが、当時は医療色が薄かったです。薬学部国家試験は、私が受験する前年から大幅に変更され、過渡期だったようです。私が受験する前年から薬剤師国家試験に合格しにくくなったと聞いていました。私の1つ上の学年が、一番薬剤師国家試験対策が大変だったようです。私は国公立大学薬学部でしたが「薬ゼミ」から外部講師が来て薬剤師国家試験対策の授業をしてくれました。当時は、それをしないと合格できない感じでした。大学の講義で学んだことと、薬剤師国家試験の内容は、かなりの差異がありました。

 そんな経験があるので、研究の大変さは少しだけわかっています。結果が出るまでに膨大な時間と労力が必要です。結果が出ないことも多いです。私は修士論文だけでしたが、それでも2年間の研究成果をまとめて、大学教員等の前で研究発表しました。発表後、打ち上げで食べたものが悪かったのか、数日寝込んで、しばらく飲食できませんでした。今から考えると、継続していた緊張が解けて、体が耐えられなくなったんだろうと思います。

 研究の社会の変な感じも経験しました。私は、大学4年生、修士1年、修士2年、と、指導教官が違うという羽目になりました。当時は何のことやらよくわからなかったんですが、研究社会や大学にある大人の事情(?)です。大学4年生のときの指導教官(当時助手)は海外留学することになり、修士1年のときの指導教官(当時助教授)は教授になれず新しい教授と折り合いが悪く民間製薬企業に転職、修士2年のときの指導教官(当時講師)は引き取り手が居なくなった私を仕方なく担当、という感じで、指導らしい指導を受けられませんでした。修士1年の時に与えられた研究テーマを修士2年でも継続させてもらえましたが、テーマを与えた人間が居なくなっているので手探りでした。名目上指導教官の講師の方も、その分野はよくわからないようで、孤立無援でした。当時は大学院に進学する有機化学系の女性は珍しかったので、そういう居心地の悪さもありました。男性社会でした。

 研究に使う器具や試薬等も高いんです。需要がないからだと思いますが、学生の私ですら「これを買って成果を出せるのか」と、考えた経験はありました。他の研究室の研究とかぶると研究させてもらえなかった先輩も居ました。大学の学生でそんな感じでしょうから、理研等の研究機関は、もっと研究費にシビアで、大人の事情があって、結果が求められるストレスフルな環境、ということが想像できます。

 研究室で一緒だった先輩が大学院卒業後、結構長い間研究職でしたが、現在は薬局薬剤師をしています。私が居た研究室で大学院博士過程まで終了した先輩も居ましたが、企業の製造に就職しました。研究って、継続するのが難しいです。それこそ、「生産性がない」と評価されても仕方のない面があります。生産性のない基礎研究が積み上がってこそ、生産性のあるものができあがることは、研究をかじった人間ならわかることですが、やはり「生活」が絡んで来ると、難しくなってきます。学歴やその人間の能力に見合った金額は、研究員には支払われないようです。

 私の先輩のように、薬剤師国家資格を持っていて研究職に就いている場合、契約が更新されなかったら薬剤師に転職、という選択ができますが、資格も何もないと転職は厳しいようです。塾講師等に転職する人も居るようですが、長年研究職だと、年齢いってしまうと潰しがきかなくなってしまうようで、転職に苦労するようです。薬剤師国家資格を持っていなくて製薬企業の研究職に就いている歳下の知人が居ますが、将来が不安と言っていました。

 私自身は、大学院生活2年で研究は膨大な時間と労力が必要なことを痛感し「研究は他の人にやってもらおう。私は臨床に行こう」と、修士2年で学生生活を終了し、調剤薬局に就職しました。

 私は、双極性障害の研究が進んで欲しいので、加藤忠史先生の研究に寄付することにしました。オンラインシンポジウムで質問したところ、寄付の仕方をお答え頂けました。説明された通り順天堂大学のHPに寄付金の申込方法の紹介がありました。→こちら。ネット申込でカード決済もできるようです。「双極性障害の研究への寄付」という選択肢はなかったですが、通信欄に記載しようと思います。1回、毎月、毎年、等の選択肢もあり、どうしようかなと考えているところです。私も生活がありますし、無理のない範囲で寄付しようと思います。これだけの方が研究に携わってくださっているということだけで、心強いです。この方々の研究費を捻出するためにも、私は頑張って働き続けなくちゃと思いました。体調コントロール頑張って、働き続けて、研究費の寄付を続けたいです。研究者の皆さんも、体調コントロールできて寄付する金銭的余裕のある当事者が増えて研究費が増えると思ったら、研究頑張ってくれますよね。winwinです。

 それに、個人的に順天堂大学系列の病院にお世話になった経験があるので、その恩返しもしたいんです。研究費の寄付という形で、お返しできたらこんな嬉しいことはありません。本当は直接お世話になった医療スタッフに恩返ししたいですが、それは現代の日本社会ではあまりよくない行為です。私が双極性障害とわかる前、自殺未遂してしまった時に救急搬送された病院が、順天堂大学系列の総合病院でした。当時30代後半だったので、30代後半女性は受け入れたくないのが本音でしょうが受け入れてもらえました。その後、精神科単科病院に転院の際も、希死念慮があり危ないということで色々とご配慮頂きました。本当にご迷惑かけ、申し訳ありませんでした。とても感謝しております。別の形で何らかのお返しがしたいと思っていたので、研究費の寄付もその形の1つ。私が元気で働き続けることが、何よりの恩返しかなと思っています。

 少し金銭的に余裕のある方で、双極性障害の研究に興味がある方、研究費の寄付という関わり方、一緒にいかがですか?

近所。
ススキと青空。電線が入ってしまいました。
最後は彼岸花。最近白い彼岸花もよく見かけるようになりました。
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投稿者: ハナ

40代双極性障害当事者女性です。冬季うつ体質です。調剤薬局薬剤師として正社員で働いています。よろしくお願いします。

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